Table One AI 補助機能
Table One アプリには、AI を活用した2つの補助機能が搭載されています。 いずれもログインユーザーのみ利用可能です。
AI 検定手法アドバイザー
「結果 (サマリーテーブル)」見出しの右端にある [AI 提案] ボタンから起動します。
概要
AI がデータの特徴を自動的に分析し、各変数に適した統計検定手法の設定を提案します。 統計の知識が十分でない場合や、多数の変数を扱う場合に、設定の見落としを防ぐことができます。
AI が判断する項目
カテゴリカル変数
- 順序の有無 (hasTrend): カラム名やカテゴリ値から、順序性があるかを判断します
- 例: Cancer Stage (I, II, III, IV) → 順序あり
- 例: Blood Type (A, B, O, AB) → 順序なし
- 並び順 (suggestedOrder): 順序ありの場合、正しい順序を提案します
連続変数
- パラメトリック/ノンパラメトリックの選択 (isNonParametric): 以下の基準で判断します
- 歪度の絶対値が 1 を超える場合
- サンプルサイズが 30 未満の場合
- 尖度が高い場合
群分け変数
- カテゴリカル変数と同様に、順序の有無と並び順を提案します
- 群分け変数を「順序あり」にすると、傾向検定(Cochran-Armitage 検定、Jonckheere-Terpstra 検定等)が利用可能になります
使い方
- データを読み込み、対象データ列と群分類を設定します
- 「結果 (サマリーテーブル)」見出しの [AI 提案] ボタンをクリックします
- モーダルが開き、AI が各変数の設定を分析します
- 「現在」と「AI 提案」の比較表が変数ごとに表示されます
- 変更がある場合は青色でハイライトされます
- 変更提案のある項目に対して、以下の操作ができます:
- [適用]: 個別の変数に対して提案を適用します
- [すべて適用して閉じる]: すべての提案を一括適用してモーダルを閉じます
- 適用後、Table One は自動的に再計算されます
検定手法の自動選択
AI が提案する「順序」や「ノンパラメトリック」の設定は、p値計算に使用される検定手法に影響します。 比較表の「検定手法」行で、現在の設定と提案後の設定で、どの検定手法が使用されるかを確認できます。
| 変数タイプ | 条件 | 使用される検定手法 |
|---|---|---|
| 連続・2群・パラメトリック | Welch t検定 | |
| 連続・2群・ノンパラメトリック | Brunner-Munzel 検定 | |
| 連続・3群以上・パラメトリック | Welch の一元配置分散分析 | |
| 連続・3群以上・ノンパラメトリック | Kruskal-Wallis 検定 | |
| 連続・3群以上・順序あり | パラメトリック | 線形回帰分析 |
| 連続・3群以上・順序あり | ノンパラメトリック | Jonckheere-Terpstra 傾向検定 |
| カテゴリカル・2×2 | Fisher の正確確率検定 | |
| カテゴリカル・一方に順序あり | 2×k or k×2 | Cochran-Armitage 検定 |
| カテゴリカル・両方に順序あり | 3×3 以上 | Spearman の順位相関 等 |
| カテゴリカル・その他 | カイ二乗検定 |
AI 論文記載例
「論文への記載例」パネルの見出しにある [AI 提案] ボタンから起動します。
概要
Table One の内容を AI が読み取り、論文に記載できる Methods と Results の文例を生成します。 文例はそのままコピーして、論文の下書きとして活用できます。
AI が読み取る情報
- テーブルに表示されている統計量(n, %, 平均値±SD, 中央値[IQR] 等)
- 各変数に使用された検定手法とp値
- 群分け変数とその群構成
- サブグループの有無
- フィルタ条件(設定されている場合)
- R のバージョン情報
AI が生成する文例
Methods(統計手法)
使用した統計手法を記述します。連続変数の検定(Welch t検定、Brunner-Munzel 検定等)、カテゴリカル変数の検定(カイ二乗検定、Fisher の正確確率検定等)、有意水準、使用した統計ソフトウェアなどが含まれます。
Results(結果要約)
Table One の内容を文章で要約します。各変数の群間比較結果、有意差の有無、実際の数値が含まれます。
使い方
- Table One のデータが表示され、p値が計算された状態にします
- 「論文への記載例」パネルの [AI 提案] ボタンをクリックします
- モーダルが開き、AI が文例を生成します
- 生成された文例を確認し、[テキストをコピー] ボタンでクリップボードにコピーできます
言語設定
文例の言語は、サイドバーの「表記言語」設定に連動します。
- 日本語 に設定: 日本語で文例を生成
- 英語 に設定: 英語で文例を生成
注意事項
AI の出力は不正確な場合があります。生成された提案や文例は、必ず内容を確認してからご利用ください。
- AI による提案は参考情報です。最終的な判断は研究者自身が行ってください
- 統計検定手法の選択は、データの特性や研究デザインに依存します。AI は変数名やデータの要約統計量から判断するため、研究の文脈を完全に理解しているわけではありません
- 論文記載例は下書きとしてご利用ください。投稿前に、共著者や統計の専門家によるレビューを推奨します
- 同じデータ・設定であれば、AI の応答はキャッシュされ、再度開いた際に再問い合わせは発生しません