よくあるご質問

Reactive stat の reactive はどういう意味ですか

ユーザーの入力にリアルタイムに反応してグラフなどが変化するので、このネーミングにしてあります。 特に Table One の機能や、チャートの描画で威力を発揮します。 また、選択した項目の統計情報が即座に表示されるなど、正しい統計処理を迷うことなく進めてゆくために Reactive であることは非常に有利です。

クラウド R とは何ですか

R は非常に高度な統計計算の機能を持つシステムです。 Windows PC や Mac にインストールして利用することもできます。 EZR や jamovi のベースとなっています。

ただ、インストールして利用するには、PC の管理者権限が必要であるため共用のPCや病院内の電子カルテからのインターネット利用では利用することができません。 また、最新版にするには、各自がアップデートする必要があり、煩雑です。 そのため、Reactive stat ではクラウドに R システムを構築し、ブラウザから呼び出して利用する方式としました。

クラウド R を利用するメリットは?

  • インストールが不要です。
    • 時間を無駄にすることがありません。
  • 各自でアップデートする必要がありません。常にアップデートされた R を利用できます。

クラウド R を利用するデメリットは?

  • データをインターネット経由で送信する必要があります。
    • Reactive stat では、(単純な数値の羅列以外の場合は) 送信前にユーザーがその内容を確認できるようにしてありますので、個人情報が勝手に送信されることはありません。
  • レスポンスに少しだけ時間がかかります。
  • 大量のデータを処理することが苦手です。

どんな統計処理ができますか?

統計手法一覧索引 をご覧ください。

主に、医療統計の分野でよく使われる手法を網羅しています。 現在広く使われている EZR は、非常によく考えて設計されており、解説本をお持ちの方が多いので、わかりやすいよう、EZR に寄せたメニュー構成にしてあります。

現在サポートしていなくても、ご要望にお応えして拡充してゆきますので、遠慮無くリクエストをお願いいたします。

今後は統計処理の種類を増やす計画はありますか?

特に心理学関連で必要とされる項目を充実したいと考えて準備中です。 ご要望にお応えして拡充してゆきますので、遠慮無くリクエストをお願いいたします。

統計結果に間違いはありませんか?

Reactive stat では、reactive に反応する部分の統計処理はブラウザ内部の独自コードで行っています。 全てのコードは、R と対比して正しい結果が得られるように検証してあります。

クラウド R を利用する部分では、実績のある安定版のライブラリを利用しています。 使用したライブラリとそのバージョンが表示されますので、必要に応じてバグ情報を確認することができます。

本システムの提供する統計処理の結果については、最大限の注意を払って提供していますが、その正確性や適用性については保証いたしません。 統計処理の結果を利用することにより生じたいかなる損害も、運営者は責任を負いかねます。

クラウド R のバージョンアップはどこで周知されますか

ご利用ごとに、バージョンを表示します。 そのセッションで利用したパッケージについても、バージョンを表示します。

計算結果に間違いを見つけた場合は?

万一、間違いと思われる結果が出るようでしたら、ご連絡いただけますと幸いです。 確認して可及的速やかに修正します。

AI に解説させる機能とは?

クラウド R から返ってきた統計処理の結果を AI に読み込ませ、その出力内容をわかりやすく解説してもらう機能です。

AI の発言は信用できますか?

できるだけ間違えないよう、注入するRの結果とプロンプトを工夫しています。 しかし、現時点では、完全に信用することはできません。 頓珍漢だったり、明らかな間違いを堂々と答えてくる場合がありますので、十分注意してください。 しかし、多くの場合的を射ていますし、わかりやすいです。

ご自身で判断しつつご利用ください。

データファイルの形式は?

  • 通常のテキストファイルの形式であるcsvファイル。区切り文字はカンマやタブコードを自動判定します。日本語の文字コードは自動判定します。
  • エクセルファイル。複数のシートがある場合は、そのうちの一つを選択します。

日本語のデータに対応していますか?

対応しています。 カラム名およびデータ内容のいずれも、日本語に対応しています。

日本語の文字コードは何ですか?

ウェブで標準の UTF-8 が標準です。 Windows の以前の標準である shift-JIS などにも対応しており、コードは自動判定されます。

扱えるデータサイズに制限はありますか?

約 5MBがデータファイルの上限となります。

しかし、視覚的な分かりやすさを優先するために、かなり負荷のかかる処理を内部で行っていますので、処理の内容によりますが、現実的にはカラム数は100程度、行数は1000程度までが実用的と思われます。

統計処理の結果を論文などで利用するときにはどのように書けばいいですか?

論文へは、以下のように記述してください。 R のバージョンの数値の部分は処理の都度表示されます。

もちろん、Reactive stat を利用しました と書いていただけると嬉しいですが、査読対策としては、R を利用しました が有利です。

記述例

統計解析には R version 4.4.0 (2024-04-24) を使用した。1)
Analysis is conducted using R version 4.4.0 (2024-04-24) 1)

1) R Core Team (2024). R: A language and environment for statistical computing. R Foundation for Statistical Computing, Vienna, Austria. URL https://www.R-project.org/.

Table One 機能で作成した表を論文などで利用するときには、どのように書けばいいですか?

作成されたサマリー表の下に、論文への記載例 のセクションが表示されます。 この内容を利用してください。 表を英語表記にした場合は、論文への記載例 も英語になります。

Reactive stat を利用したことを論文に書く必要はありますか?

考え方にもよりますが、正直申しまして「Reactive stat で解析しました」では査読をクリアしづらいと思います。

しかし、Reactive stat では R のソースコードを表示したうえで クラウド R で計算しておりますので、堂々と「R で解析しました」と言ってよいのです。 R のソースコードを保管しておいていただければ、その中にデータも含まれますので、再現性もあります。

要するに、論文中には Reactive stat の名前は出していただかなくても結構ですし、引用文献に何かを強要することも致しません。