手術ビデオ専用サーバー
ビデオファイルは自動圧縮され、膨大な映像を管理することができます。
圧縮・結合されたビデオファイルは取り扱いが容易であり、内視鏡外科学会の技術認定にも使えます。
民生用の汎用 NAS に構築する高信頼かつ低コストの手術ビデオアーカイブシステム
- 病院様でのご利用を前提にしています。
- 院内に設置した NAS (Network Attached Storage) 上にサーバーを稼働させ、ウェブアプリで手術ビデオを閲覧
- データを圧縮して膨大なデータを効率的に保存
- 元データが分割保存されている場合は自動的に結合されます。
- 圧縮・結合済みファイルは内視鏡外科技術認定試験などに利用しやすいものです。
- 安価な構築費用と低いランニングコスト、NAS 専用の高信頼 HDD による高い信頼性
- インターネットから切り離された環境でも利用可能
- 電子カルテとの手術データ連携
- 通常は CSV データファイルを定期的に読み込ませる運用となります
- ユーザごと、グループごとに閲覧設定が可能
EMUYN の手術ビデオ専用サーバーを利用すれば、様々な問題が解決します!
- DVDに焼いて管理?
- 手間・時間・メディアの費用がかかり、保管場所が必要
- 死蔵しがちでいったん貸し出すと散逸
- 既存の専用ビデオアーカイブシステムは、非常に高価でディスクスペースを消費し、バックアップも困難
- 手術ビデオを利用するのに数百万円もかける必要は無いのです。
- ビデオは院内LANで閲覧できますか?
- 電子カルテの手術データと連携できますか?
- 術式、術者、手術日、患者ID などでの絞り込みが可能ですか?
- 閲覧権限を設定できますか?
- 使いやすいシステムは、腹腔鏡手術の技術の底上げに寄与します。
EMUYN では、 このような問題を現実的に解決するため、現場の医師の意見を参考にして 民生品の NAS を利用した手術ビデオアーカイブシステムを開発いたしました。
- NAS に専用ソフトウェアを組み込んだ状態での販売となります。
- ハードディスク(HDD)の機種や容量はご希望通りに設定できます。
- 例えば 2台の 6TB HDD の RAID なら総額約 30万円で構築でき、5000時間程度のビデオを保管できます。
- 現在入手可能な最大の HDD は 20TB ですので、DS920+ または DS923+ で4台用いれば中規模病院なら 10~20年分ものビデオが保管・閲覧できる計算になります。
- NAS の基本機能として、HDD の増設や交換による容量増強が容易に可能ですから、稼働開始時には小さく始めて問題ありません。
セットアップ
手術ビデオ専用サーバーは、NAS本体、HDD、増設メモリ、ソフトウェアからなるシステムです。 EMUYN では、そのうちの、専用のソフトウェアを提供し、セットアップ作業を行います。
- EMYUN がオーダー内容に応じて機器を準備し、セットアップ作業を行います。
- 価格は HDDの容量および増設メモリに依存しますので、ご確認には お見積もりページ をご利用ください。
- 電子カルテから出力した手術データの CSV を (個人情報を削除して) 事前にご提供いただければ、それに合わせたセットアップを行います。
- データファイルの定期自動取り込みなどのカスタマイズにも応じます (別途お見積もり)。
- すでに DVD や HDD に映像データがストックされている場合は、移行作業を補助いたします (要秘密保持契約、別途お見積もり)。
お見積もり
病院様の診療科の構成に合わせたアクセス権設定や、電子カルテから抽出したデータを取り込む設定は無料で行います。
(ご希望の機器を選定して、お見積もりをオンデマンドで作成します)
- 納期は、ご注文後にユーザー様の手術情報 CSV データファイルのサンプルをいただいてから2週間程度になります。
デモ機の貸し出し
EMUYN にてセットアップした完成品の手術ビデオ専用サーバーを貸し出しいたします
セットアップ品およびデモ機は発送前にウィルスチェックを行っております
Synology から提供される Antivirus Essential にて完全スキャンを行い、NAS がウィルスに汚染されていないことを確認してから出荷しますので、安心してご利用ください。
EMUYN の手術ビデオ専用サーバーでできること
EMUYN の手術ビデオ専用サーバーを利用すれば以下のことが実現できます。
手術映像ファイルを院内ネットワークに設置した記憶装置 (NAS) に保存できます
- DVDに焼いて管理するなどの手間が不要となります。
- 冗長性の高い RAID の利用により、ファイル消失リスクを軽減します。
- NAS 上にウェブサーバーを構築し、複数の端末からアクセスして利用します。
- ベースシステムとして、DokuWiki を利用します。
- NAS には高機能な Synology の製品を利用します。
- 本サイトでは、Synology DS 720+ (2ベイですが7ベイまで拡張可) を使用する例をご紹介いたします。
- その他、Synology DS 920+ (4ベイですが9ベイまで拡張可)も同じ手順でご利用いただけます。
- 一部の他社製の NAS でも動作しますし、通常の Linux マシンに RAID HDD を構成して運用することも可能ですが、サポート対象外となります。
病名、術式名、術者 などから検索し院内LAN経由で閲覧できます
- NAS 上のサーバーで動く専用のウェブアプリにてビデオを閲覧します。
- 利用可能なブラウザは、Chrome, Edge, Safari, Firefox です。IE はサポート外となります。
- ブラウザに表示される動画は、NAS で稼働するサーバーからのストリーミング配信となります。
- 動画再生用のアプリケーションは不要です。
- 電子カルテ (FUJITSU EGMAIN GX, SSI Newtons2 など) との連携により、手術日、患者ID、病名、術式名、術者、助手 の表示や検索が可能となり、目的とする映像を容易に再生できます。
- スロー再生、早送り再生、静止画キャプチャができます。
- 手術映像ファイルをPCにダウンロードできます。
- 圧縮済みのファイルは、mp4 形式になります。
- スマホやタブレットからも閲覧可能です。
- 職種や所属科による閲覧制限ができます。
高解像度映像ファイルを自動的に圧縮し大量のビデオを管理できます
- 高解像度映像ファイルを圧縮し、複数に分割保存されている場合は単一ファイルに連結します。
- NAS 内部でのスクリプトの定期実行により、水平解像度 720px (設定変更可能) に自動的に変換します。
- 単一ファイルにすることで扱いやすくなります。
- 一定期間経過後に高解像度ファイルを自動的に消去することで、記憶装置の容量を節約します。
- Full HD 映像が、実用上問題ない程度の解像度にて 1/8 程度のファイルサイズにまで圧縮できます。
- 例えば、6TB x 2 の HDD にて容量 6TB の RAID を組んだ場合、5,000時間程度の映像を保管できます。
- 拡張ベイ DX517 の追加により、Synology DS720+ ですと最大 7台まで、DS920+ ですと最大 9台までの HDD で RAID を組めますので、HDD の追加にてより長期間のアーカイブに対応できます。
- 圧縮済ファイルのみをバックアップ対象とすれば、USB 接続の HDD にバックアップを取ることもできます。
インターネットから切り離された環境に設置してセキュアに運営できます
- いったんセットアップが終了した後は、インターネットへのアクセスは不要となります。
- インターネットから切り離された環境に設置すれば、高いセキュリティを保てます。
システム構築
EMUYN の手術ビデオ専用サーバーは、以下のとおり構築します。
初期構成に必要な情報をお送りいただきます
- 手術情報の CSV ファイルのサンプルを、個人情報を削除した状態でお送りください。
- その情報に従い、新品の NAS を初期設定し、必要なソフトのインストールを行います。
- サンプルのビデオファイルを保存した状態で、出荷いたします。
ビデオを閲覧可能なユーザーを設定します
- 必要に応じ、ビデオを閲覧可能なユーザーを設定します。フォルダごとに設定できますので、例えば所属科以外のビデオは閲覧できないように設定することができます。
必要に応じてインターネットから隔離された環境に移設します
- セットアップが完了後は、インターネットから隔離された環境でも稼働できます。
- 必要に応じ、NAS 本体ごと移動して電子カルテネットワークに接続してください。
システムの運用
EMUYN の手術ビデオ専用サーバーは、以下のとおり運用します。
手術ビデオファイルを NAS に保存
- 手術ビデオファイルを規定のファイル名に変更して特定のフォルダに保存します。
- 自動圧縮するファイルをシステムに認識させるため、元ビデオファイルは、手術日 と 患者ID からなる 「手術日・患者IDフォルダ」 (例:
2022-02-14 01234567
) の直下の 「手術別フォルダ」 にまとめて格納してください。
電子カルテなどから手術データを登録
- 定期的に電子カルテなどからダウンロードした手術データを登録します。
- FUJITSU EGMAIN, SSI Newton2 などのファイルをそのまま読み込めます。
- 取り込む項目の設定は記憶されますので、2回目以降は手間がかかりません。
バックアップ
- 定期的にビデオファイルを外部ストレージにバックアップします。
- 圧縮されたファイルのみをバックアップするのであれば、ポータブル USB HDD を用いることもできます。
- コストはかかりますが、同規模の NAS をもう一台設置して全体を自動バックアップすれば手間は省けます。
ご利用のイメージ
実際の画面は次のようになります。
実際に操作していただけるサンプルのシステムをインターネット上に用意しています。 ぜひお試しください。
ご利用者様の感想
2018年からプロトタイプをご利用いただいている病院様からご感想をいただきました。
外科系医師
- 以前は、手術のビデオを見るには技師さんにお願いして DVD を出してもらっていましたが、今ではその必要がなく、いつでも好きな時に見ることができるようになりました。
- 翌日の手術の予習をするのに、過去のビデオを見るのはとても役に立ちます。
- 術後の反省会で活用しています。
- 自分の手術の映像をすべてダウンロードして自分のPCに保管しておくことができるようになりました。大事なチャンピオンビデオは未圧縮のものを早めにダウンロードしています。
- 本システムの導入前は、手術ビデオを圧縮結合して扱いやすくするには専用のソフトを購入する必要があり大変でしたが、そのような苦労は全くなくなりました。
臨床工学技士 (手術映像管理担当)
- 以前は、全ての手術ビデオをDVDに焼いて保管していましたが、長い手術ではDVDが10枚以上にもなってしまうことがあり、焼く手間だけでも大変でした。このシステムがあるだけで業務改善につながっています。
- ディスクの枚数が膨大になり、保管場所に困るだけでなく、コストが膨大になって困っていましたがすべて解決しました。
- 年間手術件数が4000件程度の中規模病院ですが、16TBの容量のNAS (トータル32TBのHDDによるRAID) に約4年分の手術映像を保管して運用中で、現状60%の空き容量があります。途中で HDD を追加しましたが、全くトラブルは経験していません。
- 圧縮ファイルのみを USB 接続の HDD にバックアップしています。外科系医師と相談の結果、大容量のオリジナルファイルはバックアップ不要とのことですので取っていません。
- 以前は医師に「ビデオ出して」と頼まれても、保管箱から出してくる必要があるためにどうしてもお待たせすることになってしまい、申し訳ないと思っていましたが、これも今は昔です。
- 現在使用中のシステムは Synology DS1817+ に構築してあるため CPU が Intel ATOM C2538 で圧縮作業に時間がかかっています。今よりも腹腔手術件数が増えると厳しいかな。
(EMUYNより) DS920+ は CPU のハードウェアエンコーディングが効いて圧縮スピードが10倍も速いので安心ですよ!
特定商取引法に基づく表示
項目 | 内容 |
---|---|
販売業者 | エミュイン合同会社 |
代表者氏名 | 梅谷 由子 |
所在地 | 〒 150-0001 東京都渋谷区神宮前六丁目23番4号 桑野ビル2階 |
問い合わせ方法 | 問い合わせフォーム |
受付対応時間 | 10:00〜17:00 |
公開メールアドレス | support@emuyn.net |
ホームページ URL | https://www.emuyn.net/opvs/ |
サービス名称 | 手術ビデオ専用サーバー |
販売価格 | ユーザースマニュアルおよび管理アプリのサービス決済ページに詳細を記載 |
商品代金以外の費用 | 同上 |
サービス提供時期 | クレジットカードによる決済完了後もしくは銀行振り込み確認後に提供 |
お支払い時期 | サービスご注文時 |
お支払い方法 | クレジットカード決済もしくは銀行振り込み |
返品・交換・キャンセル等 | サービスの特性上、返品・交換は不可 ただし、サービス提供前に同一機能を使用可能です |