分割表の概要
基本的な用途
分割表は、特にカテゴリカル変数に関するデータを一覧できる便利なツールです。これにより、2つの変数(例:性別、年齢層)がどれくらい共に発生するかを把握することができます。
性別と年齢層
20代 | 30代 | 40代 | 合計 | |
---|---|---|---|---|
男性 | 20 | 40 | 30 | 90 |
女性 | 25 | 30 | 40 | 95 |
全体 | 45 | 70 | 70 | 185 |
表の構成と解釈方法
通常、分割表では一つの変数を行に、もう一つを列に配置します。交差するセルには、その組み合わせの回数(絶対頻度)またはその回数が全体に占める割合(相対頻度)が記載されます。
絶対頻度と相対頻度
20代 (絶対) | 20代 (相対%) | 30代 (絶対) | 30代 (相対%) | 40代 (絶対) | 40代 (相対%) | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
男性 | 20 | 22% | 40 | 44% | 30 | 33% | 90 |
女性 | 25 | 26% | 30 | 32% | 40 | 42% | 95 |
全体 | 45 | 24% | 70 | 38% | 70 | 38% | 185 |
ビジネスでの応用例
特に市場調査においては、分割表は各種のデータ分析に頻繁に使用されます。これを用いて、異なる顧客層が製品やサービスにどう反応するかを比較することが可能です。
実際の利用例
具体例として、雨の日に学生が傘を持っているかどうか、そしてその学生が男女どちらであるかといったデータを元に、分割表を作成し分析することがあります。
学生と傘の有無
傘あり | 傘なし | 合計 | |
---|---|---|---|
男性 | 10 | 20 | 30 |
女性 | 15 | 25 | 40 |
全体 | 25 | 45 | 70 |
統計的有意性の確認
分割表は一例を示すツールであるため、そのデータが全体に適用できるかどうかは別問題です。そのため、カイ二乗検定などの統計手法を用いて、結果が偶然でないか確認する作業が必要です。