手術データの注入 - 日本消化器外科学会の術式名の注入

  • 日本消化器外科学会 (以下、JSGS) の術式名の項目は、NCD ページの構造が特殊であるので、マクロの作成などでは注意が必要となります。その特殊性とは以下のとおりです。
    • 通常の入力エリアはウェブページにおける要素名が固定されていますが、JSGS 項目は例外的に NCD 術式名ごとに要素名が変化いたします。
    • 例えば、術式1 が OQ0323:結腸切除術(悪性腫瘍)(腹腔鏡下) の場合、対応するJSGS 項目の要素名は P1_OQ0323 となります。
    • さらに、当然ではありますが、注入可能な術式名は予め対応が指定されたもの以外は許されず、無理に注入するとトラブルを引き起こすことが予想されます。
    • また、対応する JSGS 術式名が一つしかない NCD 術式名の場合は、自動的に設定されるためにそもそも JSGS 項目の要素が表示されません。
  • 従いまして、NCD Helper では JSGS 術式名の項目への注入の実現にあたり、以下のように対応いたしました。
    • 術式1~8に対する JSGS 項目の要素名を、P1~8_jsgs に自動的に読み替えます。すなわち、術式1 が OQ0323:結腸切除術(悪性腫瘍)(腹腔鏡下) の場合、対応するJSGS 項目の真の要素名は P1_OQ0323 ですが、これを P1_jsgs とします。この要素名を用いて以下の要領で注入を行います。

具体的な注入用文字列の例は以下のとおりです。

@NCD_PtDataScraper@
procedure1_code OQ0323
P1_jsgs JSGS0052: 結腸右半切除術

コロンより右側 (: 結腸右半切除術) はなくても構いません。

@NCD_PtDataScraper@
procedure1_code OQ0323
P1_jsgs JSGS0052

逆に、本来の要素名 P1_OQ0323 では注入できませんのでご注意ください。

現時点での動作上の制限は以下のとおりです。

  • 通常であれば NCD Helper が何らかの変更を加えた場合にその要素の背景がピンク色に変化するのですが、NCD が画面を書き換えてしまうために背景が変化しません
    • 誤った JSGS 術式コードを設定した場合、実際には注入されないにもかかわらず、注入に成功した旨の表示が出てしまいます。なぜなら、NCD 入力画面の書き換えは注入操作後に行われるため、NCD Helper は JSGS 術式コードだけはタイミンを合わせて遅延注入する必要があるからです。
    • なお、現時点ではデータ抽出においては、本来の要素名が出力されます。これは ver 3.x 以前の動作と同じです。
  • 例: P1_OQ0323 JSGS0052:jsgs_bravo
    • alpha や bravo の意味するところは残念ながら解明できておりません。チェックディジットの類かもしれません。