手術ビデオ専用サーバーのセットアップの手順
手術ビデオ専用サーバーは、EMUYN LLC の用意するファイルを元に再構成することで、容易にセットアップしていただくことができます。
NAS のユーザー名は DSAdmin
, 初期パスワードは DSAdm920
となります。
手術ビデオ専用サーバーシステムのユーザー名は admin
, 初期パスワードは admin
となります。
EMUYN LLC のご提供する USB メモリを用いたセットアップ
まず、Hyper Backup を起動します。
バックアップウィザードは終了してください。
データのリストアを行います。
復元は 既存のリポジトリ から行います。
EMUYN LLC のご提供する USB メモリを NAS に挿入し、そこから 修復 することで再構成することができます。
詳細は、USB メモリに同梱した説明書をご確認ください。
NAS 起動時のサーバー自動立ち上げスクリプトの設定
ウェブサーバーソフトウェアは、Docker を用いて起動しますが、 そのコマンドを NAS の起動時に自動的に実行するように設定します。
Docker を用いる理由は、セットアップを容易にすることと、最新の公式安定バージョンを利用するためです。 Docker は Synology DS 720+ / DS920+ のセットアップの具体的手順 で導入済みです。
自動起動スクリプトの設定
NAS の起動時に自動的に起動するよう設定するには、 先ほどと同様にタスクスケジューラーを利用します。
ここではメニューから 作成 - トリガーされたタスク - ユーザー指定のスクリプト を選択します。
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全般 タブでタスクの名称を指定します。 ここでは、start opvs server
と指定しています。
ユーザーには、root
を指定してください。
警告表示が出ますので、OK を押してください。
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タスク設定 タブでは、起動するスクリプトを指定します。 ここでは、
cd /var/services/homes/DSAdmin/dokuwiki/ docker-compose down sleep 10 docker-compose up -d cd ~
を設定してください。
ここでいったん docker-compose down
としてから docker-compose up -d
しているのは、何らかのエラーが生じた際に再起動するためです。
また、sleep 10
するのは、環境によってコンテナの起動に失敗することがあるのでそれを回避するためです。
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OK を押しますと、タスクリストが表示されますので、以下のようになっていることを確認してください。
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これで、NAS の起動時にサーバーが起動するようになりました。
サーバープログラムの起動
この時点では、手術ビデオサーバーは起動されていませんので、
opvs-cron.php
および start opvs server
を右クリックメニューから手動で実行しておきます。
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そのため、NASはインターネットに接続されている必要がありますし、起動には1~2分程度かかります。
起動が確認できた後は、必要に応じて NAS をインターネットから切り離すことが可能となります。
サーバープログラムの動作確認
ビデオサーバーが正常に動作しているかどうかは、以下の操作で確認していただけます。
- パッケージセンターを起動
- Docker を
開く
- Docker の
コンテナ
にて図のように3つのコンテナが実行中
であれば問題ありません。