Synology DS920+ / DS720+ のセットアップの具体的手順
DS920+ 主要な技術仕様 データシートより引用
CPU | Intel Celeron J4125 クワッドコア 2.0 GHz、最大 2.7 GHz までバースト | |
---|---|---|
メモリ | 4 GB DDR4 搭載 (最大 8 GB 拡張可能) | |
ホットスワップ ドライブ | あり | |
外部ポート | USB 3.0 ポート x 2, eSATA ポート x 1 | |
サイズ | (HxWxD) 166 x 199 x 223 mm | |
LAN | 2 x Gigabit (RJ-45) | |
Wake on LAN/WAN | あり |
DS720+ 主要な技術仕様 データシートより引用
CPU | Intel Celeron J4125 クワッドコア 2.0 GHz、最大 2.7 GHz までバースト | |
---|---|---|
メモリ | 2 GB DDR4 搭載 (最大 6 GB 拡張可能) | |
ホットスワップ ドライブ | あり | |
外部ポート | USB 3.0 ポート x 2, eSATA ポート x 1 | |
サイズ | (HxWxD) 166 x 106 x 223 mm | |
LAN | 2 x Gigabit (RJ-45) | |
Wake on LAN/WAN | あり |
ハードウェアの構築に加え、ソフトウェアのインストールまで済ませた完成品もご用意できます。 お見積もりはこちらから (ご希望の機器を選定して、お見積もりをオンデマンドで作成します)
Synology DS920+ または DS720+を推奨する理由
- Linux ベースのシステムであり、ソフトウェアのインストールなどが容易です。
- CPU にが比較的高速な Intel x64 が採用されています。
- ハードウェアエンコーディングにより、高速にビデオファイルを圧縮できます。
- 動作可能なソフトウェアの種類が多いです。
- 拡張ベイによりハードディスク (HDD) を DS920+ は9台まで、DS720+ は7台まで拡張できるため、容量の心配がありません。
- Synology DS720+ と DS920+ の違いは HDDベイの数とメモリ容量です。
- Synology DS720+ の場合は、メモリの増設をおすすめします。
- メモリを十分な容量まで拡張できます。
- 仕様書上は最大 6GB/8GB とされていますが、非公式には 18GB/20GB まで拡張可能であることが確認されています。
- Emuyn では実際に 10GB で運用していますが、動作を保証するものではありません。
NAS 構築 STEP BY STEP
ハードディスク (HDD) のセットアップ
HDD は、必要な容量のものを2台セットアップしてください (DS920+ をご利用の場合でも、当初は2台で準備されるとよいです)。
24時間連続運用に耐えるよう設計された「NAS専用」を謳う製品を選択しておくと安心です。
しかし、Synology NAS はアクセスのないときには休止状態になるような設定がありますので、 本システムのような目的には安価な汎用品でも問題ないと想われます。 それよりも、データ消失に備えたバックアップをしっかりする方が重要です。
RAID であれば耐障害性が高いため、バックアップが不要であるとの誤解もありますが、 同じロットのハードディスクは故障までの期間が近いという事実もあり、 バックアップは非常に重要です。
バックアップの具体的な手順は別途ご紹介します。
メモリ増設
DS720+ は 2GB のメモリを搭載しており、単純に NAS として運用するならば充分なのですが、 本システムでは、バックグラウンドで動画ファイルを圧縮させつつ、ウェブサーバを起動させる必要があります。 さらに NAS のその他の機能を有効にして活用することを考えますと、2GB では足りなくなる可能性があります。 メモリの増強をお勧めします。
純正品は 4GB までですので、合計 6GB までとなります。 通常は合計 4GB あれば充分ですが、 Emuyn では、下図のごとく、非純正の 8GB を増設して 10GB で運用しています (相性の問題で動作しないメモリもあるようですので、選定には注意してください)。
なお、メモリを差し込む際はしっかりと奥まで差し込まないと認識されないので注意してください。
なお、DS920+ であれば 4GB のメモリを搭載しておりますので、増設の必要はありません。
基本ソフトウェアの導入
NAS を LAN に接続して電源を入れます
ウェブブラウザのアドレスバーに find.synology.com と入力しアクセスし、 NAS が見つかったら、「接続」ボタンを押します。
ライセンスおよびプラーバシーポリシーを確認します。
基本ソフトである DiskStation Manager (DSM) をインストールしてください。
なお、手術ビデオ専用サーバーのシステムにおいては、管理者ユーザー名が DSAdmin であることが必要です。 セットアップの際に、管理者ユーザー名を DSAdmin としてください。 (別の名前にしておいて後で追加することもできます。)
パスワードはそれぞれのご施設でお決めください。 Emuyn より完成品を出荷する場合には、パスワードは製品に同梱してお知らせします。
ストレージの設定
DSM のインストールと起動に引き続き、ストレージの設定を行ってください。
RAID の形式は `SHR`、ファイルシステムは Btrfs
を推奨しますが、どの形式を選択しても動作には問題ありません。
必要なソフトウェアの導入
NAS で動作するソフトウェアは、パッケージセンターから容易にセットアップできます。
本システムでは、Docker パッケージを利用しますので、 パッケージセンターの「全てのパッケージ」より、Docker および Hyper Backup をインストールしてください。
必要なフォルダの確認
File Station にて homes
フォルダとその下に DSAdmin
フォルダがあるかどうか確認してください。
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これは、NAS の OS のバージョンや、NAS の構成により変化するものです。 存在しない場合は、以下の記載に従い作成してください。
homes フォルダ、homes/DSAdmin フォルダが存在しない場合
コントロールパネル を開き、ユーザーとグループ を開きます。
詳細 タブで、ユーザーホームサービスを有効にする にチェックをして 適用 ボタンを押して保存してください。
フォルダ構成の詳細については、手術ビデオファイルのフォルダ構造 をご覧ください。
video フォルダの準備
手術ビデオを保管するフォルダとして、homes/DSAdmin フォルダの下に video フォルダを作成します。
File Station にて DSAdmin
の直下に video
を作成してください。
さらに、
video
の直下に 手術ビデオ
を作成してください。