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| 設定 | 結果 | 使用場面 |
|---|---|---|
| 表示 | 全対象者の統計が表示される | グループ比較と全体把握の両方が必要な場合 |
| 非表示 | グループ別の統計のみ表示 | グループ間比較に集中したい場合 |
位置設定: 左端または右端を選択できます。
適用条件: 群分類を指定しない場合のみ利用可能
| 設定内容 | 表示結果 | 使用場面 |
|---|---|---|
| 連続変数を選択 | 各対象変数と連続変数の関係が列として表示される | 変数間の関連性を探索的に分析したい場合 |
| 未選択 | 通常の全体統計のみ表示 | 単純な記述統計を求める場合 |
表示内容:
| オプション | 表示場所 | 内容 |
|---|---|---|
| 最初の行にデータ数を表示 | 表の最上段 | 各グループの総データ数 |
| 連続変数にデータ数を表示 | 各連続変数の下 | その変数の有効データ数 |
| データ数に欠損値数を表示 | N表示部分 | N = 100 (欠損 5) の形式 |
対象列の非選択項目を「その他」として表示
例:血液型でA型、B型のみ選択した場合 ✅ 有効: O型、AB型が「その他」として集計表示される ❌ 無効: O型、AB型は表から除外される
群分類の非選択項目を「その他」として表示
例:治療群で群A、群Bのみ選択した場合 ✅ 有効: 群C、群Dが「その他」として集計表示される ❌ 無効: 群C、群Dのデータは表から除外される
| 設定項目 | 対象 | 表示内容 |
|---|---|---|
| 対象列の欠損値数を表示 | 分析対象の変数 | 各変数の欠損値数を最下行に表示します |
| 群分類の欠損値を表示 | グループ分類変数 | 群が不明なデータを別列に表示します |
連続変数の統計手法は、各変数の個別設定が最優先され、個別設定がない場合にここで指定したデフォルト設定が適用されます。
| 選択肢 | 連続変数の表示 | 連続変数の検定 |
|---|---|---|
| パラメトリック | 平均 ± 標準偏差 | Welch t検定/ANOVA |
| ノンパラメトリック | 中央値 (範囲/IQR) | Mann-Whitney/Kruskal-Wallis |
選択の指針:
パラメトリック/ノンパラメトリック検定の詳細についてはこちらを参照してください。
| 設定 | 表示形式 | 使用場面 |
|---|---|---|
| 範囲 | 中央値 (最小値-最大値) | 全データの範囲を知りたい場合 |
| IQR | 中央値 (Q1-Q3) | 外れ値の影響を避けたい場合 |
| 設定 | 表示例 | 特徴 |
|---|---|---|
| n (%) | 40 (25.0%) | 一般的な形式です |
| % (n/N) | 25.0% (40/160) | 分母が明確に示されます |
| オプション | 表示例 | 説明 |
|---|---|---|
| 標準偏差(SD) | 平均 ± SD | 最も一般的な形式です |
| 標準誤差(SEM) | 平均 (SEM) | 平均の精度を示します |
| 信頼区間(CI) | 平均 (95% CI) | 母集団平均の推定範囲を示します |
複数選択時は 平均 (SD, SEM, 95% CI) の形式で表示されます。
注: 群分類を指定しない場合、p値は表示されません。
| 選択肢 | 特徴 | 推奨度 |
|---|---|---|
| Brunner-Munzel検定 | 分布形状が異なっても使用可能 | 強く推奨 |
| Mann-Whitney U検定 | 分布形状が同じことを仮定・脆弱な検定法 | 非推奨 |
| 設定項目 | 適用条件 | 効果 |
|---|---|---|
| Yates補正 | 期待度数5以下のセルがある場合 | より保守的な検定になります |
| Fisher正確確率検定 | 2×2分割表の場合 | 正確なp値が得られます |
| 二項検定 | 1×2または2×1分割表の場合 | 正確なp値が得られます |
| 検定方法 | 適用条件 | 目的 |
|---|---|---|
| Cochran-Armitage検定 | 2×k分割表で順序がある場合 | 傾向の検定を行います |
| 線形回帰分析 | 連続変数で群に順序がある場合 | 線形傾向の検定を行います |
| Jonckheere-Terpstra検定 | 連続変数(ノンパラ)で群に順序がある場合 | 単調傾向の検定を行います |
統計検定の選択は複雑な階層構造になっており、複数の条件が段階的にチェックされて最適な検定方法が自動選択されます。
連続変数の統計手法は、以下の要素によって決定されます:
| 群数 | 群の順序 | 「線形回帰分析を使用」設定 | 選択される検定方法 |
|---|---|---|---|
| 2群 | - | - | Welch t検定 (両側検定) |
| 3群以上 | なし | - | Welch ANOVA (一元配置分散分析) |
| 3群以上 | あり | オン | 線形回帰分析 |
| 3群以上 | あり | オフ | Welch ANOVA (一元配置分散分析) |
| 群数 | 群の順序 | 設定 | 選択される検定方法 |
|---|---|---|---|
| 2群 | - | Brunner-Munzel検定を選択 | Brunner-Munzel検定 |
| 2群 | - | Mann-Whitneyの検定を選択 | Mann-WhitneyのU検定 |
| 3群以上 | なし | - | Kruskal-Wallis検定 |
| 3群以上 | あり | Jonckheere-Terpstra検定を使用: オン | Jonckheere-Terpstra傾向検定 |
| 3群以上 | あり | Jonckheere-Terpstra検定を使用: オフ | Kruskal-Wallis検定 |
群分類を指定せず、連続変数による列追加を使用した場合の統計計算:
| 対象変数のタイプ | 連続変数との関係 | 計算内容 |
|---|---|---|
| 連続変数(数値) | 連続変数 | Pearson相関係数(パラメトリック)またはSpearman順位相関係数(ノンパラメトリック) |
| カテゴリカル変数 | 連続変数 | 各カテゴリでの連続変数の統計量(平均±SD または中央値[IQR]) |
相関係数の表示例: r = 0.67 (パラメトリック)、ρ = 0.54 (ノンパラメトリック)
カテゴリカル変数の場合、複数の条件が階層的にチェックされ、最初に一致した条件に対応する検定方法が選択されます。
| 条件 | 設定 | 選択される検定方法 |
|---|---|---|
| 行と列の両方に順序あり、かつ3×3以上の分割表 | 順序のある分割表の検定: Spearmanの順位相関係数 | Spearmanの順位相関係数 |
| 行と列の両方に順序あり、かつ3×3以上の分割表 | 順序のある分割表の検定: Kendallの順位相関係数 | Kendallの順位相関係数 |
| 行と列の両方に順序あり、かつ3×3以上の分割表 | 順序のある分割表の検定: 線形併合カイ二乗検定 | 線形併合カイ二乗検定 |
| 条件 | 設定 | 選択される検定方法 |
|---|---|---|
| 対象カラムに順序あり、かつ2×k分割表 | Cochran-Armitage検定を使用: オン | Cochran-Armitage検定 |
| 群分類に順序あり、かつk×2分割表 | Cochran-Armitage検定を使用: オン | Cochran-Armitage検定 (データを転置して適用) |
| 分割表のサイズ | 設定 | 選択される検定方法 |
|---|---|---|
| 2×2 | Fisherの正確確率検定を使用: オン | Fisherの正確確率検定 |
| 1×2または2×1 | 二項検定を使用: オン | 二項検定 |
| 条件 | 設定 | 選択される検定方法 |
|---|---|---|
| その他すべてのケース | Yates補正: オン、かつ期待度数5以下のセルあり | Yates補正を適用したカイ二乗検定 |
| その他すべてのケース | Yates補正: オフ、または期待度数5以下のセルなし | 通常のカイ二乗検定 |
連続変数
├── 2群比較
│ ├── パラメトリック → Welch t検定
│ └── ノンパラメトリック
│ ├── Brunner-Munzel設定 → Brunner-Munzel検定 ⭐推奨
│ └── Mann-Whitney設定 → Mann-Whitney U検定
└── 3群以上比較
├── パラメトリック
│ ├── 群に順序あり + 線形回帰オン → 線形回帰分析
│ └── その他 → Welch ANOVA
└── ノンパラメトリック
├── 群に順序あり + Jonckheere-Terpstraオン → Jonckheere-Terpstra検定
└── その他 → Kruskal-Wallis検定
カテゴリカル変数 (優先順位順にチェック) ├── 行列とも順序あり(3×3以上) │ ├── Spearman順位相関 │ ├── Kendall順位相関 │ └── 線形併合カイ二乗検定 ├── 順序あり2×k分割表 → Cochran-Armitage検定 ├── 2×2分割表 │ ├── Fisher設定有効 → Fisher正確確率検定 │ └── Fisher設定無効 → カイ二乗検定 ├── 1×2または2×1分割表 │ ├── 二項検定設定有効 → 二項検定 │ └── 二項検定設定無効 → カイ二乗検定 └── その他 → カイ二乗検定 (Yates補正の適用判定あり)
| 検定の種類 | 「その他」の扱い | 理由 |
|---|---|---|
| 順序を前提としない検定 | 統計計算に含める | 1つの独立したグループとして扱います |
| 順序を前提とする検定 | 統計計算から除外 | 「その他」には順序がないためです |
血液型の比較: A型、B型を選択、O型・AB型を「その他」表示設定 結果: - A型: 50人 (31.3%) - B型: 60人 (37.5%) - その他: 50人 (31.3%) ← O型・AB型の合計 - p値: 0.123 (A型、B型、その他の3群で計算)
病期の比較: I期、II期を選択、III期・IV期を「その他」表示設定 病期に順序ありと設定 結果: - I期: 30人 (42.9%) - II期: 40人 (57.1%) - その他: 20人 (表示されるが統計計算からは除外) - p値: 0.045 (I期、II期の2群のみで計算)
| 欠損値の種類 | 処理方法 | 表示場所 | 統計計算への影響 |
|---|---|---|---|
| 分析対象変数の欠損 | その変数の分析から除外 | 変数の最下行に表示 | その変数の統計からのみ除外 |
| 群分類変数の欠損 | 全分析から除外 | 独立した「欠損値」列 | すべての統計計算から除外 |
設定: 「対象列の欠損値数を表示」有効 結果例: 年齢 (平均 ± SD) ├── 治療群: 65.2 ± 12.3 ├── 対照群: 63.8 ± 11.5 └── 欠損値: 5 (3.1%) ← この行が追加表示
設定: 「群分類の欠損値を表示」有効
結果例:
治療群 対照群 欠損値
年齢 65.2±12.3 63.8±11.5 64.1±10.2
性別
├男性 45(60%) 40(55%) 3(60%)
└女性 30(40%) 33(45%) 2(40%)
全データ数 - 有効データ数 = 欠損値数設定
結果例
治療群 対照群 p値
(n=100) (n=95)
年齢 (平均 ± SD) 65.2±12.3 63.8±11.5 0.456
性別 (n (%))
├ 男性 60(60.0) 55(57.9) 0.752
└ 女性 40(40.0) 40(42.1)
設定
結果例
I期 II期 III期 IV期 p値
(n=50) (n=60) (n=45) (n=30)
年齢 (平均±SD) 58±10 62±12 67±11 70±9 0.023*
治療反応 (n (%))
├ 反応あり 40(80) 42(70) 27(60) 12(40) 0.001†
└ 反応なし 10(20) 18(30) 18(40) 18(60)
* 線形回帰分析, † Cochran-Armitage検定
設定
結果例
全体 薬物A 薬物B 手術
男性 女性 男性 女性 男性 女性
年齢 65±12 64±11 66±13 65±10 67±14 63±12 64±11
設定
結果例
血液型 (n (%)) ├ A型 45(28.1) 40(26.7) 0.234 ├ B型 40(25.0) 45(30.0) └ その他 35(21.9) 35(23.3) (その他はO型・AB型の合計)
設定
結果例
全体 HbA1c 総コレステロール
(n=200)
年齢 (平均±SD) 65.2±12.3 r = 0.34 r = 0.12
BMI (平均±SD) 24.1±3.8 r = 0.28 r = -0.05
収縮期血圧
├ 正常 80(40.0%) 6.1±0.8 185±25
├ 軽度高血圧 90(45.0%) 6.4±1.0 195±30
└ 高血圧 30(15.0%) 7.2±1.2 210±35
原因: 数値として指定した列に文字列が含まれています
対処法:
原因: 統計検定に必要な条件が満たされていません
対処法:
原因: 複雑な優先順位により意図しない検定が選択されています
対処法:
原因: 検定方法により「その他」の包含・除外が決まります
対処法:
原因: 群分類が設定されている場合は連続変数による列追加は使用できません
対処法:
Q1. 順序変数を設定したのに通常のカイ二乗検定が実行される
A1. Cochran-Armitage検定は2×k分割表でのみ適用されます。3×3以上の場合は「行列とも順序のある場合」の設定を確認してください。
Q2. 欠損値が多いグループで統計的有意差が出ない
A2. 欠損値は統計計算から除外されるため、実効サンプルサイズが小さくなっている可能性があります。欠損値数を確認してください。
Q3. サブグループ設定時に一部の組み合わせが表示されない
A3. 該当する組み合わせのデータが存在しないか、フィルター設定により除外されている可能性があります。
Q4. 連続変数による列追加で相関係数が表示されない
A4. 対象変数が文字列のカテゴリカル変数の場合、相関係数ではなく各カテゴリでの統計量が表示されます。数値として解釈可能な変数のみ相関係数が計算されます。
Q5. 群分類ありと群分類なしで結果が異なる
A5. これは正常な動作です。群分類ありは群間比較、群分類なしは変数間の関連性探索という異なる分析目的のためです。
各検定方法の詳細は、p値にマウスをホバーすると表示されるRスクリプトで確認できます。クリックすることでRスクリプトをクラウドRで実行して検証することも可能です。
アプリが生成する論文記載例を参考に、使用した統計手法を適切に引用してください。特に以下の点に注意が必要です: