連続変数の統計手法は、以下の要素によって決定されます:
各連続変数について、パラメトリック手法とノンパラメトリック手法のどちらを使用するかは、以下のルールで決定されます:
パラメトリック検定とノンパラメトリック検定の選択は、データの分布を「ミニヒストグラム」で確認してユーザーが指示します。 詳細についてはこちらを参照してください。
パラメトリック手法が選択された場合の検定方法:
群数 | 群の順序 | 「線形回帰分析を使用」設定 | 選択される検定方法 |
---|---|---|---|
2群 | - | - | Welch t検定(両側検定) |
3群以上 | なし | - | Welch ANOVA(一元配置分散分析) |
3群以上 | あり | オン | 線形回帰分析 |
3群以上 | あり | オフ | Welch ANOVA(一元配置分散分析) |
Welch t検定について: 従来のStudent's t検定とは異なり、Welch t検定は2群間の分散が等しくない場合でも信頼性の高い結果を提供します。等分散性を仮定しないため、より幅広いデータに適用でき、分散の不均一性がある場合でもロバストな検定結果が得られます。これによりデータの特性にかかわらず信頼性の高い統計分析が可能になります。
ノンパラメトリック手法が選択された場合の検定方法:
群数 | 群の順序 | 設定 | 選択される検定方法 |
---|---|---|---|
2群 | - | Brunner-Munzel検定を選択 | Brunner-Munzel検定 |
2群 | - | Mann-Whitneyの検定を選択 | Mann-WhitneyのU検定 |
3群以上 | なし | - | Kruskal-Wallis検定 |
3群以上 | あり | Jonckheere-Terpstra検定を使用:オン | Jonckheere-Terpstra傾向検定 |
3群以上 | あり | Jonckheere-Terpstra検定を使用:オフ | Kruskal-Wallis検定 |
カテゴリカル変数の統計手法は、以下の要素によって決定されます:
カテゴリカル変数の場合、複数の条件が階層的にチェックされ、最初に一致した条件に対応する検定方法が選択されます:
条件 | 設定 | 選択される検定方法 |
---|---|---|
行と列の両方に順序あり、かつ3x3以上の分割表 | 順序のある分割表の検定:Spearmanの順位相関係数 | Spearmanの順位相関係数 |
行と列の両方に順序あり、かつ3x3以上の分割表 | 順序のある分割表の検定:Kendallの順位相関係数 | Kendallの順位相関係数 |
行と列の両方に順序あり、かつ3x3以上の分割表 | 順序のある分割表の検定:線形併合カイ二乗検定 | 線形併合カイ二乗検定 |
条件 | 設定 | 選択される検定方法 |
---|---|---|
対象カラムに順序あり、かつ2xk分割表 | Cochran-Armitage検定を使用:オン | Cochran-Armitage検定 |
群分類に順序あり、かつkx2分割表 | Cochran-Armitage検定を使用:オン | Cochran-Armitage検定(データを転置して適用) |
前述の条件に一致しない場合、分割表のサイズに基づいて以下の検定が適用されます:
分割表のサイズ | 設定 | 選択される検定方法 |
---|---|---|
2x2 | Fisherの正確確率検定を使用:オン | Fisherの正確確率検定 |
1x2または2x1 | 二項検定を使用:オン | 二項検定 |
上記のいずれの条件にも一致しない場合、カイ二乗検定が適用されます:
条件 | 設定 | 選択される検定方法 |
---|---|---|
その他すべてのケース | Yates補正:オン、かつ期待度数5以下のセルあり | Yates補正を適用したカイ二乗検定 |
その他すべてのケース | Yates補正:オフ、または期待度数5以下のセルなし | 通常のカイ二乗検定 |