サマリー表は、データ処理を行う論文や学会発表で、最初に用意すべき重要な表で、Table 1、表1 と呼ばれるものです。
J Clin Oncol. 2023 Nov 10;41(32):4976-4981
これまでは、作成にはかなり大変な作業で、労力を使うものでした。
しかし、サマリー表 (Table 1, 患者背景表) の作成 ページから、Table 1 を「あっという間」に作ることができます。
このサンプルでは、p値は示されていませんが、 Reactive stat では、自動的に適切な統計手法を選択して p値を表示することも可能です。 ただ、p値を入れるべきではないとされる場合もありますので、投稿規定に従ってください。 枚数に制限のある学会発表のスライドでは、p値が入っているほうが情報量が多いので好まれる場合が多いようです。
次の論文は Table 1 について、非常にわかりやすく説明してあります。
Who is in this study, anyway? Guidelines for a useful Table 1 (有用な Table 1 のガイドライン)
この論文では、疫学・臨床研究論文の Table 1 (最初の表) の重要性に焦点を当てたものです。 特に複雑な研究デザインや解析において、効果的な Table 1 をデザインするためのガイダンスを提供することを目的としています。 うまく構成された Table 1 は、研究の内的・外的妥当性に対する潜在的な脅威を明らかにできることを強調しています。
サマリー表は、データの背景をわかりやすくまとめたものですので、逆に、サマリー表を作ってみると、お手持ちのデータの概要を簡単に把握できます。
要するに、発表目的にサマリー表の作成機能を使うのではなく、データ処理の最初のステップとして、データの概要をつかむために活用することができるのです。
Reactive statでは、統計計算を R で行うことができます。
しかし、非専門家にとっては、その結果を理解することも難しい場合があります。 そこで、AI を利用して、結果を解説させる機能を付けました。 それだけでなく、学会発表や論文でどのように記述すればよいかを、文章で提案してくれます。
統計手法の解説もしてくれますので、理解の助けになります。
ただし、現時点では AI の能力の問題から完全ではないので、生成された文章が本当に正しいかどうかを利用者の責任において吟味する必要があります。
論文へは、以下のように記述してください。 R のバージョンの数値の部分は処理の都度表示されます。
もちろん、Reactive stat を利用しました と書いていただけると嬉しいですが、査読対策としては、R を利用しました が有利です。
統計解析には R version 4.4.0 (2024-04-24) を使用した。1)
Analysis is conducted using R version 4.4.0 (2024-04-24) 1)
1) R Core Team (2024). R: A language and environment for statistical computing. R Foundation for Statistical Computing, Vienna, Austria. URL https://www.R-project.org/.